仕様変更時の影響を把握したい時に頼れる「トレーサビリティレポート」機能

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こんにちは🌰TESTRUCTUREチームです。
いつもTESTRUCTUREをご利用いただきありがとうございます。

様々な現場で品質を向上させるために、テストベースからテストケースまでの各種トレーサビリティを確保することが、とても重要になることがあります。手動で各項目ごとのトレーサビリティを取ることも可能ですが、手間やID管理の煩雑さがミスにつながる恐れがあります。
TESTRUCTUREは、テストベースに付与したタグ情報からシームレスにテストケースを作成できるため、自動でトレーサビリティを確保することができます。その状態を可視化し表示・出力できるトレーサビリティレポート機能をご紹介いたします。

トレーサビリティレポートの使い方について

スマートフォンのテスト設計を一例として説明しましょう。
各テストアイテムに対し、テストのボリュームを知りたい場合は、このように、「絞り込み条件」機能を使い、テストアイテムとテストベースを選択し検索すると、該当するテストベースにおける、すべてのテストアイテムに紐づいてるテストケース数の一覧が表示されます。各テストアイテムに対して、どれぐらいのテストケースが作成されているか把握することができます。

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「ディスプレイ」というテストアイテムに対して仕様の修正があると想定した場合、次の操作で修正による影響を特定できます。

  1. テスト条件数またはテストケース数をクリックします。
  2. 修正による影響を受けるテスト条件とテストケースが一覧で表示されます。

「ディスプレイ」というテストアイムの変更を受けて、それに関係づけされていているテスト条件を修正したい場合は、「2.4.フィーチャーセットとテスト条件」画面にて、
同じテスト条件IDの行の「テスト条件」欄を修正します。

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テストケースの内容を修正する場合は、「3.3.テストカバレッジアイテムとテストケース」画面にて、同じテストケースIDの行の「前提条件」、「入力」、「期待結果」、「備考」欄を修正します。

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 ちょっとしたTips

「要確認」ステータスの設定機能を利用するとさらに便利になります。操作方法は簡単です。

  1. タグ選択画面にて、特定したタグの「要確認」ステータス欄をダブルクリックします。
  2. 「要確認」ステータス欄に「手動」が表示されたら保存します。

この操作により、他の画面における特定した内容に紐づいてる関連箇所がすべて赤く表示されるので、抜け漏れの検出が容易になります。

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トレーサビリティレポートでは、テストベースの分析からテストケースの作成までの間で追跡可能になります。
そのため、テストケースに問題が発生した場合は、そのテストケースに紐づくテストアイテム、フィーチャー、テストカバレッジアイテムを迅速に特定することができ、要因の判明と改善策を講じることにつなげられるでしょう。

また、仕様書やテストケースの一部内容に修正があった場合は、その影響を受ける成果物の関連箇所を特定できるので、修正漏れを防ぐことが可能です。

絞り込み条件機能について

トレーサビリティレポート画面では、絞り込み条件を指定することで特定のタグ種、特定のテストベースに紐づくタグだけを検索することができます。
これにより、特定の内容の確認や特定のテストベースでのトレーサビリティを確認できるので、レビュー時間も短縮されるでしょう。

ファイル出力について

可視化したトレーサビリティをExcel形式のレポートとして出力ができます。互換性の高いExcelファイルで出力することで、TESTRUCTUREをインストールしていない方とも簡単に情報共有することが可能になります。

 

引き続き、TESTRUCTUREのご活用のほど、どうぞよろしくお願いいたします。